40mm単焦点レンズについて調べると「ストリートフォト」がたくさん出てくる。その多くは、都市部の格好いい写真が多い。
田舎では、そんな垢抜けた写真は撮れない。郊外に出ればストリートフォトというより風景写真になる。
そんな田舎は、田舎なりのストリートフォトがある。
先日、飛騨市美術館で開催されている「田中一郎 写真展」に行ってきた。故田中氏が残した1950〜1960年代の写真が展示されてる。街で撮られた「ストリートフォト」だ。その時代の街の風景、人々の暮らし、文化、技術、ファッションなどを垣間見ることができる。
また、その後日開催された、この写真から見るその時代の人々の暮らしを読み取るイベントにも出かけた。講師が言うように、写真一枚にはたくさんの情報が含まれており貴重な資料だ。
この何気に撮った歩行者用橋、今はなんでもない風景だが、時代と共に変化し続けて同じ姿を止めることはない。
貴重な資料になるかもしれないのも、ストリートフォトの役割かもしれない。